腕が痺れてつかめない…「胸郭出口症候群」を見逃さない3つの方法
とりわけ注意したいのが、なで肩の女性だ。胸郭出口は肩甲骨回りを吊り上げる僧帽筋によってスペースが保たれているが、僧帽筋の筋力が弱いなで肩の場合、肩の高さが低くなり神経叢が圧迫されやすい。
「さらに女性は男性に比べて筋力が弱いので胸郭出口症候群になりやすい体の構造をしています。当院でも女性の患者さんは男性と比較して4~5倍多く受診されています」
日常生活を送る中で、手指や腕の痛みや痺れが悪化していないか。次の方法でチェックしてみるといい。
■モーレーテスト
上を向いた状態で両側の鎖骨の上を指で圧迫する。腕に痛みや痺れがあると腕神経叢が圧迫されている可能性が高い。
■ルーステスト
胸を張った状態で腕を肩の高さまで水平に上げ、肘を上向きに90度曲げたまま30回グーパーを繰り返す。手指の痺れや前腕のだるさがあると血管が圧迫されている可能性が高い。