お尻がしびれる「梨状筋症候群」は2つのストレッチで予防する

公開日: 更新日:

「近年、梨状筋症候群にはマッサージが効果的といった情報が広まり、とにかくほぐせばいいと、フィットネスクラブなどで患部のマッサージなどを勧める講師も少なくない。しかし、ストレッチポールなどを使ってやり過ぎると、座骨神経がダメージを受けて炎症を起こします。悪化すると痛みやしびれが増し、下肢の感覚が鈍くなったり筋力が低下する恐れがあります」

 梨状筋症候群の明確な診断基準はまだ確立されておらず、診断に難渋するケースも少なくない。お尻に痛みがあれば梨状筋を触診し、圧痛点の有無を確認する。また座骨神経痛は腰部脊柱管狭窄症や腰部椎間板ヘルニアによっても引き起こされるので、鑑別するためにもMRI検査を行う必要がある。

「痛みに対しては消炎鎮痛剤の内服薬や外用薬の処方をはじめ、超音波を用いた物理療法が基本ですが、近年、整形外科医の中でも効果が高いと使用されているのが『ハイドロリリース』です。これは超音波画像から梨状筋と座骨神経の癒着部を確認し、そこに直接生理食塩水を注射で注入して癒着を剥がし、筋肉の動きを改善させ痛みやしびれを解消させる方法です。患部に直接注入するので即効性が高いとされ、ほとんどの方は改善します。それでも、癒着や炎症がひどく痛みが続くようなら、ステロイド注射や場合によっては手術も検討されます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動