お尻がしびれる「梨状筋症候群」は2つのストレッチで予防する

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「近年、梨状筋症候群にはマッサージが効果的といった情報が広まり、とにかくほぐせばいいと、フィットネスクラブなどで患部のマッサージなどを勧める講師も少なくない。しかし、ストレッチポールなどを使ってやり過ぎると、座骨神経がダメージを受けて炎症を起こします。悪化すると痛みやしびれが増し、下肢の感覚が鈍くなったり筋力が低下する恐れがあります」

 梨状筋症候群の明確な診断基準はまだ確立されておらず、診断に難渋するケースも少なくない。お尻に痛みがあれば梨状筋を触診し、圧痛点の有無を確認する。また座骨神経痛は腰部脊柱管狭窄症や腰部椎間板ヘルニアによっても引き起こされるので、鑑別するためにもMRI検査を行う必要がある。

「痛みに対しては消炎鎮痛剤の内服薬や外用薬の処方をはじめ、超音波を用いた物理療法が基本ですが、近年、整形外科医の中でも効果が高いと使用されているのが『ハイドロリリース』です。これは超音波画像から梨状筋と座骨神経の癒着部を確認し、そこに直接生理食塩水を注射で注入して癒着を剥がし、筋肉の動きを改善させ痛みやしびれを解消させる方法です。患部に直接注入するので即効性が高いとされ、ほとんどの方は改善します。それでも、癒着や炎症がひどく痛みが続くようなら、ステロイド注射や場合によっては手術も検討されます」

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