日本温泉科学会会長に聞いた…「温泉」はなぜ「腰痛」にいいのか
腰痛対策に温泉を大いに活用したい。押さえておきたいポイントは?
「温泉には地域ごとにさまざまな特徴がありますが、体温上昇に関してはどの温泉も効果がある。源泉掛け流しでなくても、加温・加水でも同様です。pH値が低い酸性の温泉は肌への影響があるので出る時に洗い流した方がいいですが、そうでなければ、洗い流さない方が出浴後の体温保持効果が長く持続します」
温泉に行けない日は湯船に湯をためてしっかり温まる。温泉より効果は落ちるものの、体温が上昇するので、腰痛対策になることは間違いない。
「『温泉のもと』のような入浴剤を使うとよりいい。赤ちゃんから高齢者まで安全に使えるよう、温泉の成分はかなり少なくなっていますが、それでも体温上昇は、水道水だけより上です」
シャワーだけで済ませるのは、少なくとも腰痛持ちにはNGだ。