著者のコラム一覧
根津良幸埼玉医科大学客員教授

株式会社One tо One福祉教育学院代表取締役、埼玉医科大学客員教授。近著に「写真と動画でわかる!埼玉医大式力がいらない介助技術大全」(講談社)。YouTubeチャンネル「根津式介護技術」

握力がなくても身長2メートルの男性を起こすことができる

公開日: 更新日:

「体に障害があってもなくても、人は誰でも頭部が真正面と真後ろにある程度傾くと、体は必ず倒れます。頭を前へ傾けさせれば倒れまいと足に力が入るので、その動きを利用して介助者が引けば立ち上がれます。反対に、後ろへ頭が傾いたら押せば着座させられます。その際、相手の体を握ったり掴むのではなく『触れる』ことを意識して下さい」

 介助の前に知っておきたいのが体の要所だ。主な場所は、①骨盤②肩甲骨の下端と背骨の交点③骨盤の上端と背骨の交点で、そこに力をかけられると動けなくなったり、逆に自分の意思にそぐわず動かされてしまう。いわゆる人間の“急所”でもある。位置をしっかりと押さえておけば、どれだけ体格の大きい相手でも力いらずの介助ができるのだ。

「昨年、高齢者の人口比率が世界一高いとされるモナコやその他の中東諸国から招待を受け、現地の医療施設で介助技術を紹介しました。両手の握力がほとんどない私が身長2メートルを超える男性を起き上がらせたことで、驚きの声が上がりました。ご家族の介助がうまくできないと悩まれている方は、ぜひ根津式介護技術を試してみて下さい」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり