「タウリン」の摂取量が多い人ほど膝の伸展筋力が増加…立つ、座る、歩くに関係

公開日: 更新日:

 魚介類などに多く含まれるタウリン。国立長寿医療研究センター老化疫学研究部の大塚礼部長らが、中高年にとって耳寄りな研究結果を発表した。

 研究は、国立長寿医療研究センター、北翔大学、大正製薬の研究グループによって行われた。老化・老年病予防策を検討するコホート研究「NILS-LSA」の2002~04年調査(ベースライン)および10~12年調査(フォローアップ)に参加した40歳以上を対象に解析。まず、ベースラインで3日間の食事調査を受けた人の食事からタウリンの摂取量を計算した。

「タウリンは一部の陸上植物を除けば、ほとんどの食品に含まれていますが、含有量としては魚介類が多く、調査でも8割以上を魚介類から取っていました。ただ、タウリンを少ししか取っていない人が多く、約9割の中高年者は、1日300ミリグラムよりも摂取量が少ないことが分かりました」(研究グループのメンバーの一人、大正製薬・製剤第1研究室の堂本隆史氏=以下同)

 参加者には、ベースライン、8年後のフォローアップと、ともに体力測定も実施した。具体的には、膝の伸展筋力、長座位前屈(脚を伸ばして座り、両手の指先を何センチ前に伸ばせるか)、目を閉じたままの片足立ち、最大歩行速度だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動