音読、読経、素読…健康長寿は「声出し」から!
実際、孤独・孤立は喫煙や肥満以上の死亡リスクともいわれている。それでなくても高齢で体が動かなくなり、話し相手を求めたくても求められない寂しさ、わびしさは想像に難くない。
しかも、声を出さないことは体の機能そのものを劣化させる危険があるという。
「コロナ禍の際に経験したことですが、リモート生活などで声を出す機会が減ると、声帯が衰えて声がかれたり、発声しにくくなります。それは誤嚥を誘発し、肺炎を起こすキッカケにもなる。もちろん、会話の減少は認知機能にも影響します」
少なくとも、声を出さないことによる身体機能低下を回避したい。どうしたらいいのか?
「『音読』がおすすめです。発声することで喉の筋肉が鍛えられます。また、脳の前頭前野が活性化されることが研究で明らかになっています。前頭前野は記憶や思考、判断などをつかさどるため認知機能の維持を期待できます。また、文字を目で追い、自分の声を聞くので視聴覚を鍛えることにもつながります」
■ひとり暮らしの低年金者ほどすすめたい