田中幾太郎
著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

豊田章男トヨタ会長と破綻した旧タカタ高田重久元会長に見る「外部」と「内部」の大きな差

公開日: 更新日:

「塾高(慶応義塾高校)に受験して入ってきた“外部”と下から上がってきた生徒はだいぶ違う。外部のほうがずっとたくましい」と話すのは幼稚舎→普通部→塾高と内部進学した慶応大の文系教授。幼稚舎出身者同士で会話をする際、自らを内部、あとから入ってきた生徒を外部と呼ぶ。差別とは違うが、塾生を代表しているのは自分たちだという意識が強いのだ。

 しかし、「プライドが高いわりには自己主張は弱く、おっとりしすぎて結局、外部にどんどん押されていく」というのが幼稚舎OBとしての文系教授の自己分析だ。

「そういう意味では、外部でも中学(普通部、中等部)からではなく、塾高からの入学組は特に肝がすわっている」と話す。その代表格はトヨタ自動車の豊田章男会長。愛知教育大付属名古屋中から高校受験して塾高に合格した。昨年末は子会社のダイハツ工業の認証不正問題で陣頭指揮をとり対策に奔走。出張先のタイでは記者会見に臨んだ。

「創業家の御曹司でありながら自ら一番険しい場所に立つ」(経済部記者)と評される豊田氏が逃げない姿勢を鮮明にしたのは社長就任翌年の2010年だった。リコールで揺れるトヨタの責任者として、米公聴会や北京での謝罪会見に臨んだ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    大谷を襲う「申告敬遠禍」…不動のリードオフマン離脱は本塁打王争いの行方にも影響必至

    大谷を襲う「申告敬遠禍」…不動のリードオフマン離脱は本塁打王争いの行方にも影響必至

  3. 3
    南果歩は艱難辛苦を乗り越え60歳で“玉”になった 夫の不倫が原因で2度離婚も初孫誕生に歓喜

    南果歩は艱難辛苦を乗り越え60歳で“玉”になった 夫の不倫が原因で2度離婚も初孫誕生に歓喜

  4. 4
    「あぶ刑事」で鈴江刑事役の御木裕さんは今…小細胞がんで2年半闘病も「節制はしていません」

    「あぶ刑事」で鈴江刑事役の御木裕さんは今…小細胞がんで2年半闘病も「節制はしていません」

  5. 5
    悠仁さま「東大合格計画」は推薦50%時代に悪手なのか…お茶大付→筑付と地歩を固めた集大成

    悠仁さま「東大合格計画」は推薦50%時代に悪手なのか…お茶大付→筑付と地歩を固めた集大成

  1. 6
    絶好調!大谷がオンボロ投手陣相手にますます本塁打荒稼ぎの予感 25日から投壊中のホワイトソックス戦

    絶好調!大谷がオンボロ投手陣相手にますます本塁打荒稼ぎの予感 25日から投壊中のホワイトソックス戦

  2. 7
    天才子役と呼ばれた斉藤こず恵さんは3年前に22歳年下と“コロナ婚”「イケメンゆえ、最初は詐欺かと…」

    天才子役と呼ばれた斉藤こず恵さんは3年前に22歳年下と“コロナ婚”「イケメンゆえ、最初は詐欺かと…」

  3. 8
    大谷翔平の怒りは収まらず…日テレ&フジ「自宅空撮」で“ドジャース出禁”のその後

    大谷翔平の怒りは収まらず…日テレ&フジ「自宅空撮」で“ドジャース出禁”のその後

  4. 9
    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10
    専大松戸の遠征事情…私がほとんど「千葉県以外、関東圏内」の学校としか練習試合を組まない理由

    専大松戸の遠征事情…私がほとんど「千葉県以外、関東圏内」の学校としか練習試合を組まない理由