「右脳」活用で仕事も人間関係も円滑に! やる気が落ちる夏前に実践したいツボ
瞑想で左脳のブレーキを外す
そういわれてみると、仕事や生活のいろいろな場面で左脳によるブレーキが働いている。
たとえば仕事山積のところ、上司に新たな仕事を振られると、その仕事のマイナス要素のみに着目して「できません」。ゴールまでの道のりの険しさに比べて期待するリターンが小さければ「ムダです」。妻に手伝いやお使いを頼まれると、「雨が降りそうだから、明日でいいでしょ」。
そんな答えを導いているのが左脳だ。年を重ねると、批判材料をそろえることが“理論武装”だったりしかねない。“批判的な左脳人間”では、仕事も人間関係もうまくいくはずがないだろう。左脳のブレーキを緩め、右脳を活用することは確かに重要だ。
特に猛暑は気持ちをイライラさせて仕事のやる気を奪う。Job総研が昨年行った「夏の働き方実態調査」によると、9割は夏の暑さで「仕事のやる気が減少」と回答。やる気が低下する季節は「夏」が最多の46%だったから、猛暑に襲われる前に右脳活用のツボを身につけておいた方がいいだろう。
では、右脳を活用して仕事や生活に役立てるにはどうするか。七田氏に聞いた。何よりも先に左脳モードから右脳モードへの切り替えだ。そのスイッチを入れる方法はいくつかあるという。
「右脳モードへの切り替えに適した方法の一つは瞑想です。これには3段階あって、①瞑想=目を閉じて心を落ち着かせ②呼吸=腹式呼吸を5回行い③想像=これからやるべきことがすいすいと頭に入る様子をイメージします。①と②でリラックス状態をつくった上で、なりたい自分をイメージすることがとても重要なのです。イメージしたことが潜在意識に働きかけ、その潜在意識が願望をかなえようとします」
英サッカー選手のルーニーは試合の前、スタッフに当日のユニホームやシューズの色を確認したそうだ。そうすると、試合中の自分の姿がより鮮明にイメージでき、よりゴールシーンを具体的にイメージできるようになる。試合前のベッドでそのイメージづくりをしていたという。
「イメージが具体的であればあるほど、潜在意識への働きかけが強くなります。最短距離で目標に近づけるのです。その結果、ルーニーはゴールを量産しました」