【気象予報士が解説】6日間で4つ「台風大量発生」のワケ…お盆のUターンラッシュ直撃も
まさに次から次へと、である。
13日午前3時、日本の南に台風7号が発生し、さらに夕方には台風8号が相次ぎ発生。台風7号は強い勢力を保ったまま、16~17日に東日本に最も近づく見込みで、お盆のUターンラッシュを直撃するとみられる。
今月8日に発生した台風5号は、12日、岩手県大船渡市付近に上陸。久慈市下戸鎖では24時間雨量が368.5ミリと観測史上最大となるなどして、県内を中心に道路の冠水や住民の孤立などの被害が広がった。
わずか6日間で台風が4つも発生している。この猛烈なペースの台風ラッシュはどうしてか。
「日本の南の海上で南西方向からの季節風と、太平洋高気圧のふちを回る東風が合流することで形成された、大きな反時計回りの循環を『モンスーンジャイア』と呼びます。この渦の中では熱帯低気圧や台風が発生しやすく、台風5~8号が続出したのはその影響を受けたものです」(ウェザーマップの気象予報士・太谷智一氏)
「モンスーンジャイア」による台風は、日本の南で発生した後に、そのまま北上する特徴がある。