前売りが始まったのに…万博協会は「チケット販売」「ID登録者数」なぜヒタ隠す?
黙ってたら、分からへんやろ──。大阪・関西万博(2025年4月開幕)の機運醸成に躍起のあまり、都合の悪い情報はヒタ隠し。日本国際博覧会協会(万博協会)の対応には、そんな腹の内が透けて見える。
万博開幕まで500日となった先月30日、前売りチケットの販売が開始。しかし、現在のところ売り上げは不明だ。滑り出しは好調なのか、サッパリなのか。万博協会は「大きな会見の場で公表するつもりだが、具体的な時期は検討中」(広報担当)と濁した。万博に巨額の血税が投入されている以上、適宜の情報公開は必須だ。
チケット購入に必要な「万博ID」の登録者数はどうか。チケット購入にあたっては、来場やパビリオンなどの観覧予約、万博に関するサービスで利用する共通IDを事前登録する必要がある。1人で複数枚購入が可能だ。
「万博ID登録者数=チケット販売枚数」ではないが、登録者数は万博に対する世間の関心度を推し量るうえで気になるところ。チケット販売開始前日、万博協会に登録者数を2度問い合わせたが、回答なし。1日、改めて尋ねると「公表する予定はない」(広報担当)とのことだった。