国民民主の玉木代表「年収の壁」税収減に反論 注目は過剰予備費と特別会計“埋蔵金”か

公開日: 更新日:

 少数与党に転落して重い腰を上げざるを得なくなったようだ。

 自民党税制調査会(宮沢洋一会長)は6日、2025年度税制改正に向けた議論に着手した。国民民主党が訴える非課税枠(年収103万円の壁)の引き上げが主な柱だ。

 引き上げに伴い、政府内からは「7兆~8兆円」の税収減になるとの試算が公表されており、国民民主党の玉木雄一郎代表(55)はこの日に出演したラジオ日本の番組で財源に触れ、「去年は使い残しの予算が7兆円、おととしは11兆円ある。税収も去年は見込みより2.5兆円上振れしている」と指摘。「きちんと精査すれば7兆円くらいの減税は十分できる」として、予算の使い残しや税収の上振れ分で賄えるとの認識を示した。

 玉木氏の発言が報じられると、ネット上では《税収減を補う財源は、まさかの埋蔵金狙いか》《旧民主党政権も特別会計の埋蔵金使用を訴えていた》との声が上がり、早くも引き上げ実現を困難視する見方が広がったのだが、果たして玉木発言は荒唐無稽なのだろうか。

 国の財政状況がカツカツで、最低限の行政サービスすら維持できない途上国のような台所事情であれば税収減を懸念する意見が飛び交うだろうが、国会審議のやり取りを見る限り、きちんと予算を精査すれば新たな財源が出てくる可能性はありそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    国民民主党ブチ上げ「大型減税策」には大きな罠…石破自民“丸のみ”なら英トラス政権の二の舞に

  2. 2

    共産党は“裏金スクープ連発”で自民惨敗させるも議席減…強まる《政党名変えたら?》に党の見解は

  3. 3

    国民民主が唱える「103万円の壁」解消に政府が喧伝…“金持ちほど恩恵”のレッテル貼りはマヤカシ

  4. 4

    国民民主の躍進予想に水差す醜聞…千葉5区出馬の新人・岡野純子候補に「政治とカネ」疑惑

  5. 5

    石破首相「適材適所」どこに? 裏金問題を扱う法相の後任に裏金疑惑の鈴木馨祐氏を充てる仰天

  1. 6

    植田日銀総裁が会見で自信たっぷりの真意…12月に追加利上げか? 識者が解説

  2. 7

    連合・芳野会長「共産党と共闘しなくても勝てる」発言の何サマ? 《共産が衆院選のMVP》とツッコミの嵐

  3. 8

    マイナンバー事業1兆円に群がる政官業“腐敗”の三角形…相次ぐトラブルの裏に巨額利権の甘い蜜会員限定記事

  4. 9

    元安倍派・豊田真由子氏が「羽鳥慎一モーニングショー」で暴露!“パー券販売”の驚愕実態にSNS震撼

  5. 10

    国民民主党の減税案への経済界の反応は最悪…「増税の引き金」との批判も!

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

  3. 3

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  4. 4

    橋本環奈のパワハラ疑惑のこと? 嵐・二宮和也の正月番組のワンシーンが視聴者の間で物議

  5. 5

    パワハラ疑惑の橋本環奈はやはり超多忙?マネジャーが6年前「あなたに想像出来ないほど環奈は忙しい」とファンに伝えていた

  1. 6

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 7

    闇バイトの応募者たちは一体何者なのか?若者に自重呼びかけるTV報道番組の「盲点」

  3. 8

    がんの4割がアルコール消費と関係? 米国がん協会の新たな研究結果に騒然

  4. 9

    日本一DeNAが「巨人に惨敗」の屈辱晴らす大補強!売上270億円超で原資に不安なし

  5. 10

    農相・法相の後任人事でも石破カラー封印…「党内融和」優先に世論ますますがっかり