9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

公開日: 更新日:

「三菱商事は20%の三菱自動車株を保有し、グループが30%以上の三菱自株を持つことでこれまでの三菱自が日産の傘下にある状況は逆転する。すでに三菱商事が日産を買収するという流れも出てきています」

 さらにホンダの動きも見逃せないとこう続ける。

「ホンダと日産の提携が水面下で動いていますが、日産の業績不振がここまで出てくれば当然ホンダが主導権を握り、ホンダが日産買収という現実味を帯びる可能性も否定できません」

 新車開発に乗り遅れ、「売る車がない」とディーラーを嘆かせている日産。ゴーン元会長により一度は立て直された日産だが、その構造改革、コストカットでは多くの下請けや人材が切り捨てられた。開発する車を減らし、車種を圧縮しての電気自動車へのシフトも成果は上がっていない。経営陣の経営戦略の失敗に、技術の日産といわれる技術者たちの多くが歯ぎしりする状況が続いているという。元日産の幹部社員が言う。

「このままでは日産は三菱、ホンダに食い物にされるでしょうね。ゴーン会長の時も多くの優秀な技術者が海外メーカーに転職していきましたが、この流れは今また起き続けています」

 技術者のAIやIT企業への転出が出始めたという。日産復活の道は厳しい。

(ジャーナリスト・木野活明)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり