米中対立“激化”待ったなし! トランプ「対中強硬」人事で石破外交が突き付けられる不安材料

公開日: 更新日:

 石破首相が14日、APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議に出席するため、南米ペルーに向けて飛び立つ。15日に現地でバイデン米大統領、中国習近平国家主席との初会談を調整している。ブラジルで開かれるG20首脳会議に出席した後、21日に帰国する予定だ。

 注目は帰国途中での開催が模索されているトランプ次期大統領との直接会談。石破外交の手腕を発揮したいところだが、早くも不安材料が浮上している。「トランプ人事」だ。

■国務長官は「強硬論者の」ルビオ氏か

 米メディアによると、トランプ氏は外交を担う国務長官にフロリダ州選出のマルコ・ルビオ上院議員(53)を指名する見通し。彼は米国と敵対関係にある中国やイランへの「強硬論者」として知られ、特に中国に対しては「米国史上、最も強大な敵対国」と危機感を隠さない。中国からの輸入品に一律60%の関税をかける方針のトランプ氏が登用するのもうなずける。

 米中関係の緊張激化は待ったなしだが、あくまでも日本政府の対中戦略は「建設的かつ安定的な関係」の維持。石破首相は難しい舵取りを迫られそうだ。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  2. 2

    国民民主党「パワハラ問題」ウヤムヤ決着狙いミエミエ…玉木代表が被害者に言い放った“隠蔽圧力”発言

  3. 3

    自民党の商品券配布「原資は官房機密費」は33年前からの慣習か…過去の暴露資料に“痕跡”残る

  4. 4

    斎藤元彦知事パワハラ認めてもお咎めナシ…鉄面皮“居直り作戦”にも兵庫県議会の動きが鈍いワケ

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    世耕弘成氏「参考人招致」まさかの全会一致で可決…参院のドンから転落した“嫌われ者”の末路

  2. 7

    小泉進次郎氏また炎上「企業献金の禁止は自民弱体が目的」発言で「世論より党内基盤」がミエミエ

  3. 8

    兵庫県・斎藤知事パラハラ認定にも無敵の“居座り” 「公務多忙」理由に第三者委報告書にコメントしない厚顔

  4. 9

    小沢一郎がブチ上げる石破内閣「総辞職」論 みたび、政権交代の大政局をつくれるか?

  5. 10

    国民民主党はやっぱり与党補完勢力だった! 企業・団体献金「存続」で自民党に塩を送る罪深さ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」