保阪正康
著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

戦後初の私大出身首相・石橋湛山の誤算

公開日: 更新日:
記念撮影に納まる石橋内閣の顔ぶれ(前列左から岸信介外相、石橋湛山首相、池田勇人蔵相、1956=昭和31=年12月23日、宮内庁表玄関)/(C)共同通信社

 石橋湛山についてはこれまであまたの稿が書かれている。私自身も書いてきたので、内容がかぶることもあるのだが、このシリーズではあえて首相としての石橋に触れることにしたい。首相になってわずか65日で健康を崩して、結局は辞意を表明せざるを得なかった。32人の昭和の首相としては、短期間で…

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