保阪正康
著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

帝国議会の会期は12カ月にしろと提言した石橋湛山の先見性

公開日: 更新日:
石橋湛山(1946=昭和21=年3月)/(C)共同通信社

 石橋湛山の言説はどのような内容なのか。明治44(1911)年に東洋経済新報社に入社して、社会評論雑誌「東洋時論」の編集に参加、以来同社にあって時代への警世の論を描き続けた。その中から代表的な論説(歴史的に今に通じる内容)を紹介しておきたい。

 まず初めに大正5(1916)…

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