衆院3補選で立憲「全勝」あるか?すべてで公認候補擁立、情勢調査で優勢もネックは詰めの甘さ
衆院3補欠選挙が16日告示された。公選法違反で有罪が確定した柿沢未途前衆院議員が辞職した東京15区、細田博之前衆院議長の死去に伴う島根1区、裏金事件の谷川弥一前衆院議員が辞職した長崎3区。28日が投開票だ。
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異例なのは、政権政党の自民党が島根だけしか候補者を擁立できなかったこと。既に2不戦敗である。岸田首相が21日の選挙サンデーに島根入りする予定だが、「現状、島根も負けている。直近の調査でも立憲候補に10ポイント差以上つけられ、大きく引き離されている。ここを死守できなければ党内は岸田おろしに向け一波乱。政局は大きく動きそうだ」(自民党関係者)。
岸田政権の命運とともに、今度の補選でもうひとつ注目されているのが、「立憲民主党の3戦全勝はあるのか」だ。実は、1カ所しか候補を立てられなかった不甲斐ない自民党を尻目に、立憲だけが3選挙区すべてで公認候補を擁立した。裏金事件での大甘処分など岸田自民への大逆風を受け、政党などの事前の情勢調査で3選挙区とも立憲候補が優勢だというのだ。