走力時速32.7キロ…大谷翔平は投打に加えた“三刀流”だった

公開日: 更新日:

 投げて160キロ、打って137メートル弾。メジャーでも投打に規格外の才能を発揮するエンゼルスの大谷翔平(23)が、さらなる武器を備えていることが分かった。

 走塁だ。例えば日本時間4月5日のインディアンス戦。大谷はこの試合の第2打席でサイ・ヤング賞右腕のクルーバーから中堅に2号本塁打を放って周囲の度肝を抜いたが、当時、ネット裏にいた他球団のスカウトを本塁打以上に驚かせたのは続く第3打席だった。

 メジャーを代表するリリーフ左腕のアンドリュー・ミラーの初球を打って二ゴロ。このとき本塁から一塁に到達するまでの速度は毎秒29.8フィート(約9.1メートル)。時速にして約32.7キロだったからだ。

 メジャー平均は毎秒27フィート(時速約29.9キロ)だから、大谷の足はかなり秀逸。今季、一塁まで毎秒29.8フィート以上を記録したのは、昨年46盗塁のターナー(24=ナショナルズ)や29盗塁のバクストン(24=ツインズ)らメジャーでもトップクラスの走力をもつ選手たちだ。

 3月30日、アスレチックスとの開幕戦で内野ゴロを打った際に一塁へ到達するのに要したのは3.8秒。地元紙の「ロサンゼルス・タイムズ」(電子版)は「193センチ、90キロと大柄な割に、走塁はエリートレベル。足で安打を稼げるだろう」と報じた。大谷の足は開幕直後から注目されていたものの、詳細なデータによって改めてその走力が証明された。

 10日はDHの使えない敵地の交流戦で代打出場、メジャー3度目の代打で初安打を中前に放った。11日からは本拠地に戻ってツインズ4連戦。大谷はDHでの出場が予想されている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3
    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  5. 5
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  1. 6
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 7
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  3. 8
    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

  4. 9
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  5. 10
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」