ジャンボ門下の原英莉花に最終組とアン・ソンジュの重圧
【マスターズGCレディース】
今年のプロテストに合格した黄金世代の原英莉花(19)が、大会2日目をベストスコア65で回り、24位タイから首位と1打差2位タイに浮上した。
173センチの長身ビジュアル系プロであり、ジャンボ尾崎の弟子とあってドライバー飛距離は平均252.89ヤード(ランク4位)の飛ばし屋としても知られる。
今季は下部ツアー2戦2勝だが、レギュラー未勝利でトップ10が4回。賞金ランク53位とシード圏(50位まで)にもう少しの位置につけている。
「楽しむことを心がけながら優勝を目指します」(原)と残り2日間の目標を語ったが、ルーキーが楽しみながら勝てるほど女子ツアーは甘くない。
しかも3日目には、今季4勝を挙げて賞金レース首位を走るアン・ソンジュ(31)と同組だ。
「アンさんはパットがうまく、勝負どころで“えっ、これも入れちゃうの”というぐらい、いやらしいラインを読み切ってくる。同伴競技者を自分のペースに引き込み、いつの間にかゲームの主導権を握ってしまう。原さんの師匠ジャンボさんは、現役時代に圧倒的な飛距離ばかり注目されましたが、本当はパットやアプローチなどショートゲームの精度が他のプロよりも群を抜いていました。原さんもアンさんが長いパットを入れたら、自分も入れ返すぐらいの強気で立ち向かわないとペースを乱されかねません」(ゴルフ記者)
原は最終組でのプレーがスタンレー2日目に次いで2度目だ。この時は首位タイ発進から73をたたき7位後退。最終日も立て直すことができず、19位に終わった。
最終組の重圧とアンとの緊張に耐えられるかが、原のスコアを大きく左右するはずだ。