DeNA南場オーナーの話に引き込まれビジネスに興味を持つ
「(球団買収は)売名行為でも何でもない。必ず結果を出す。球団としては経営の黒字化を目指す。チームは絶対にCS進出する」
球団としての目標、チームとしての目標を明確にし、それに関わる人たちを同じ方向へ向けていく。モチベーションを上げる話し方をするのも印象的でした。今思えば、僕はそこから引退後のビジョンを考えるようになり、ビジネスというものにちょっとずつ興味を持ちだしました。
南場さんに加え、当時は(初代球団社長の)池田純さん、(初代DeNAオーナーの)春田真さんもいた。それまで、そういう経営のプロ、ビジネスのプロに対する“免疫”が全くなかった僕が球団の親会社が変わったことで、「(南場オーナーがかつて勤めていた)マッキンゼーって何だろう」とググったり、「池田さんってこういう会社にいたんだ」と調べるようになったのです。
■「売り上げがまだ足りない」
実際、ベイスターズというチームが強くなるにつれて、球団の経営も黒字になっていく過程を見たとき、本格的にビジネスの世界で勝負したいなと思うようになった。