“元野球選手”の肩書きフル活用を DeNA初代社長に叱られる
起業に際し、DeNA初代球団社長の池田純氏にも相談したという小杉社長。「元野球選手というのを伏せてやっていきたいんですよね」と言うと、「おまえ、バカじゃないの」と一蹴された。
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池田さんには「元プロ野球選手なんて、なりたくてなれるもんじゃないんだから、それはフルに使え。かっこつけるな」と叱られました。それと同時に、池田さんにはこうも言われました。
「『元野球選手』には賞味期限もある。だからこそ、すぐに使った方がいい。野球選手というので人は集まってくる。それを後で使っても全然意味がない」
池田さんのアドバイスもあって、メディアで積極的に発信したりするようになりました。堀江貴文さんの「ハッタリの流儀」という本があるんですが、実際にハッタリをかますことで人が集まってくることもあった。元野球選手という肩書を利用して発信するのも大事だと思いました。
池田さん以外にも、会社経営者、大企業に勤めている方、個人事業主……いろんな方に相談しましたが、「絶対にうまくいかない」「やめたほうがいい」と言う人の話は耳に入れませんでした。その中には、実際に起業したものの事業が軌道に乗らずに失敗した方もいました。その経験を踏まえ、愛情をもって「そんなに簡単にうまくはいかないよ」と親身になってアドバイスをいただきましたが、僕は「相談する人を間違えたな」と聞き流したほどです(笑い)。