楽天・平石監督が無情の退任…続投DeNAラミ監督とは好対照
10日、楽天の平石洋介監督(39)退任が発表された。石井GMは「二軍統括」という新設のポストを用意。「僕は監督が最後の職だという古い考え方は持っていません」と説明したが、わずか1年で監督のユニホームを脱ぐことになった。
平石監督は成績不振で辞任した梨田監督の後を受け、昨季途中から代行として指揮を執った。今季は前半戦、則本昂や岸、田中を欠きながら首位を快走。辰己、渡辺佳らルーキーを起用して昨季の最下位から3位に浮上させると、CSファーストステージでもソフトバンクと最終戦にまで持ち込む接戦を演じた。
一方、セ・リーグ2位でファーストステージ敗退となったDeNAのラミレス監督は続投。来季で就任5年目となる。
レギュラーシーズンの順位を比較すれば、楽天は3位、DeNAは2位。ラミレス監督の方が結果を出したようにもみえる。しかし、3位阪神とはわずか0・5差。奇策がハマる試合もあったが、裏目に出て愚策に終わったことも少なくなかった。
「ラミレス監督は、データによる采配を重視する一方で、サプライズ起用も多い。結果が吉と出ればいいが、裏目に出れば選手の不信感につながる。CSでは阪神に相性の悪いエスコバーを回またぎさせたり、不調で3試合しか登板していないバリオスを起用したり、チグハグ。投手交代では三浦投手コーチと意思疎通ができていなかった。首脳陣とのコミュニケーション不足は、かねて問題視されていた」(横浜OB)
各球団の“事情”があるとはいえ、平石監督よりも先にクビにすべき指揮官はいる。