JOC山下会長「東京五輪絶対やります!」無責任発言の波紋

公開日: 更新日:

 JOC(日本オリンピック委員会)の山下泰裕(63)の無責任発言が物議を醸している。

 27日に行われたJICA(国際協力機構)のオンライン会議。JICA職員やJICA一時帰国隊員、JOC関係者など、およそ300人が参加した中、山下会長は「スポーツ(柔道)を通した国際交流の想い」というテーマで、過去の経験などを話した。

 その後、質疑応答の時間になり、参加者のひとりが「来年、東京五輪ができるかわかりませんが……」と前置きして質問しようとした直後だ。

 山下会長が、

「我々JOCも東京都も政府も、英知を結集して絶対にやります!」

 と力強く宣言したのだ。

 会議に参加していたJICA関係者は「びっくりですよ」と、呆れながらこう話す。

「五輪を開催したいという願望は理解できますが、『絶対にやる』なんて宣言していいものか。新型コロナの感染が来年の夏までに収まっているとは、専門家でさえも言い切れない。そもそもJICAだって、71カ国に派遣していた1785人の海外協力隊員を今年3月に一斉に引き揚げさせている。これもコロナの影響です。仮に日本で感染が収まっても、海外はどうなのか。ワクチンができたとして、発展途上国の人たちにも行き渡るのか。それらをクリアしない限り、五輪は絶対にやりますというのは、あまりに無責任です」

 柔道界では「世界の山下」も、畳を離れたら、こんなものか……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V奪還を手繰り寄せる“陰の仕事人” ファームで投手を「魔改造」、エース戸郷も菅野も心酔中

  2. 2

    ドジャース地区V逸なら大谷が“戦犯”扱いに…「50-50」達成の裏で気になるデータ

  3. 3

    大谷に懸念される「エポックメーキングの反動」…イチロー、カブレラもポストシーズンで苦しんだ

  4. 4

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  1. 6

    やす子の激走で「24時間テレビ」は“大成功”のはずが…若い視聴者からソッポで日テレ大慌て

  2. 7

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩

  3. 8

    堂本剛、松本潤、中山優馬…そして「HiHi Jets」髙橋優斗の退所でファンが迎えるジャニーズの終焉

  4. 9

    「光る君へ」一条天皇→「無能の鷹」ひ弱見え男子…塩野瑛久は柄本佑を超える“色っぽい男”になれる逸材

  5. 10

    虎の主砲・大山を巡り巨人阪神“場外乱闘”に突入か…メジャー挑戦濃厚な岡本の去就がカギを握る