永峰咲希が逆転V 岡本綾子の仕掛けた難コースを楽しみ攻略
15年から5年連続で賞金シードをキープするが、目立たない選手だ。
「永峰はこれといって、何がすごいという選手ではありませんが、終盤にボギーをたたいても口を真一文字に結びしぶとくプレーしていた。女子大会は普通、曲げても飛ばしたほうが有利だったり、ピン位置も難しくなくバーディー合戦が繰り広げられる。そんな大会では勢いがあれば勝つチャンスはある。しかし今回のような設定では、安定感や総合力が求められる。後半の2ボギーは3パットでしたが、メンタルが波立たず淡々とプレーしていた。欠点が少なく、自分のプレーに徹して最後まで浮足立たなかったのが勝因です」(評論家・宮崎紘一氏)
プロ同期には柏原明日架(24)や堀琴音(24)がいるが、いまどきの黄金世代やプラチナ世代と違って、チヤホヤされていない。「面白そうだったから」とゴルフは10歳から始めて、JGAナショナルチームにも選ばれ海外でも戦っている。
「日本にはあまりないコース。グリーンは各ホールとも特徴があって、バーディーチャンスにつけるには狭いポイントは狙っていかなくてはいけない。コースは楽しかった」(永峰)
難コースを楽しみながら勝利をつかんだわけだ。