「かつて野村克也、星野仙一がしたように、今の阪神は抜本的に改革するしかない。中日監督として常勝球団をつくった落合博満を呼び、チームの病巣にメスを入れるべき」
コロナ禍に揺れる阪神周辺で「落合待望論」が出ている。関西のテレビ番組での阪神に対する歯に衣着せぬ発言は、ファンの支持を得ている。中日でリーグ優勝4度を達成した落合なら、という声が出てくるのも自然な流れだが、阪神をよく知る球界関係者は「当時の久万オーナーは独断で野村氏や星野氏を招聘したが、今の阪神で落合監督が誕生する可能性は限りなくゼロに近い。球団幹部に落合博満のような“劇薬”を注入する勇気も覚悟もない」と、こう続ける。