サイ・ヤング賞左腕のリーが僕のグラブを欲しがった背景
僕がメジャー1年目の2008年、この年に大復活を遂げたのが左腕のクリフ・リーです。04年から14勝、18勝、14勝と活躍するも、07年は5勝8敗。それが08年は22勝(3敗)、勝率・880、防御率2・54はいずれもリーグトップで、サイ・ヤング賞やカムバック賞を獲得しました。
■同じローリングスでも
そんなリーにグラブをプレゼントしたことがあります。僕が使用していたのはアシックス製。アシックスはもともとスポーツシューズのメーカーです。それがグラブをはじめとするスポーツ用品も手掛けるようになりましたが、当初はまだ「靴メーカー」という印象が強かった。なのでアメリカのローリングス社と提携(現在は解消)、ローリングスの名前を借りて野球用品を作っていました。
そうした経緯があるからなのか、同じローリングスでもアメリカ製と日本のアシックス製ではロゴのマークが少し違っていました。おそらくリーもそこに目をつけたのでしょう。僕が使用するグラブを指さし、「それもローリングスなの?」と聞いてきました。