森氏はそれでも会長職に未練タラタラ!女性蔑視の暴言問題

公開日: 更新日:

 世界中に憤りと呆れの声が広がっている。3日の日本オリンピック委員会(JOC)の評議員会で、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと女性蔑視の発言をした東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)に対してだ。

 ロイター通信とAFP通信は日本の報道を引用しつつ「性差別」と断じ、発言中に評議員から笑い声が漏れたことも紹介。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)も、「元首相の組織委会長、会議に参加する女性の制限を示唆」との見出しで蔑視発言を大きく報じている。

 森会長は4日午後に釈明会見を開く予定だが、驚くのはこの期に及んでも反省する様子がみられないことだ。同日、毎日新聞の取材に応じた森会長が「一般論として、女性の数だけを増やすのは考えものだということが言いたかった。女性を蔑視する意図はまったくない」などと説明していたからだ。

「女性の数だけ増やすものは考えもの」という「一般論」は一体、どこの誰が言っているのか。そんな「一般論」はないだろう。森会長は「女性を蔑視する意図は全くなかった」とも言っていたが、これは発言内容の酷さについて気付いていないということの裏返しだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド