囁かれる“ポスト森” 安倍前首相が「組織委会長」に急浮上

公開日: 更新日:

 ただし、安倍前首相にとって組織委会長は、痛しかゆしだという。

「いま安倍さんは、静かにしている方が得策だと計算しているはずです。あの性格だから、本当は表舞台に立ちたいのでしょうが、表に出ると、桜疑惑に火をつけてしまう。“アンダーコントロール”と嘘をついたことも蒸し返される。だから、派閥(清和会)会長に就くことも見合わせています。それに、ジッと静かに待っていれば、菅首相も、二階幹事長も火だるまになり、いずれ自分に出番が回ってくると計算しているはず。わざわざ、火中の栗は拾いたくないでしょう」(政界関係者)

 東京五輪の成功を真剣に考えている政界関係者のなかには、会長の適任者は、自民党の総裁だった谷垣禎一氏だと指摘する者も多いという。事故でクルマ椅子生活になった谷垣氏は、パラリンピックの成功に尽力しているからだ。実際、谷垣会長なら、森会長のイメージも一新できる。

 森会長の次は、安倍会長……。これでは五輪は盛り上がらない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド