東京五輪・パラ「テストイベント」本格再開で大丈夫なのか
世界が注目していると言っても過言ではない。
新型コロナウイルスの影響で中断していた東京五輪・パラリンピックのテストイベント(39競技は実施済み)が4月3日の車いすラグビーで再開され、5月中旬までに18競技が大会運営能力を高めるために行う。
組織委員会によれば、海外から選手が参加するのは最大で5大会になる見通しだが、彼らを受け入れる東京都は30日、新たに364人のコロナ感染者が判明。新規感染者数の7日間平均は前週に比べて117.4%。21日をもって関東1都3県の緊急事態宣言が解除されてから人の動きが激しくなり、感染の「第4波」は避けられない状況だ。
ある五輪関係者が言う。
「再開されたテストイベントは、本番に向けてコロナ対策の検証の場となる。これが最も重要な点です。来日する外国選手は14日間の待機措置は免除されるが、専用バスによる宿舎のホテルと競技場との往復しか許されない。おとなしく言うことを聞く者ばかりではないでしょう。それを念頭に置き、宿舎の管理なども考えなければなりません。もしも海外選手に感染者が出たら、コロナ対策の甘さを世界各国から指摘され、五輪本番に影響するのは必至です」