池江400mリレーも五輪代表 プロ転向で稼ぎ“瀬戸1億円”超え
東京五輪の代表選考会を兼ねた競泳の日本選手権(東京アクアティクスセンター)は8日、女子100メートル自由形決勝を行い、白血病から復帰した池江璃花子(20=日大)が53秒98で優勝し、100メートルバタフライと合わせて今大会2冠を達成。日本水連が定めた派遣標準記録(53秒31)は切れず、個人での代表入りはならなかったが、400メートルリレーの代表に内定した。
メドレーリレーに続いて2種目で代表入りを決めた池江は「(タイムは)もうちょっと出したかったけど、新しいチームでリレーを組めてうれしい。ギリギリだったけど、目標を達成できてよかった」と話した。
大病を克服しての今大会での躍進に国内はもちろん、海外メディアも注目。日本水連には国外のメディアから池江への取材依頼が殺到しているという。
五輪の開幕を前に注目度は高まるばかりだが、池江はプロに転向しても成功を収めそうだ。
近年、女子スイマーもプロ化が進み、海外のトップクラスともなれば、高収入を得ている選手が少なくない。2016年リオ五輪4冠のケイティ・レデッキー(24=米国)はスタンフォード大学在学中の18年にプロ転向。米メディアによれば、スポーツ用品や食品メーカーなど複数の企業とスポンサー契約を結び、19年には約5億円を稼いだ。池江のライバルとして知られるサラ・ショーストロム(27=スウェーデン)も同様にスポンサーが付いており、1億円近い年収があるという。