井岡一翔の名誉を傷つけたドーピング騒動は「玉虫色の決着」JBC公式謝罪でも“病巣”変わらず

公開日: 更新日:

 一件落着――という表情ではなかった。

 ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(32)が12日、都内ホテルで日本ボクシングコミッション(JBC)の永田有平理事長とともに会見。JBCの不手際によってドーピング違反の疑いをかけられたことに対する謝罪を受けた。一応の“和解”が成立したが、井岡は厳しい表情を崩すことなく、こう言ったのだ。

「すっきり解決した気分ではないが、一つのケジメとして(謝罪を)受け入れることにした。整理をつけて、次に進んでいかないといけない」

 ジム関係者が言う。

「騒動の過程では、井岡の尿検体をJBC職員が自宅の冷蔵庫で保管していたというあり得ない事実も発覚した。井岡がJBC役員の退任とドーピング検査の整備を求めたのも当然だが、理事長を含む幹部の退任は『理事会に諮る』と先送り。そもそも、今回の騒動の発端は一部メディアへの内部リークが発端。JBC内の権力闘争が背景にあり、現体制を陥れる狙いがあるのは明らか。井岡はそれに利用されて、大麻疑惑までかけられた。問題の根は深い」

 とてもじゃないが、一件落着とはいかない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動