オリックス25年ぶり日本一逃すも…雪辱のヒントは96年の「仰木マジック」にあり

公開日: 更新日:

 25年ぶりの日本一を逃したオリックス。ヤクルトに屈したとはいえ、そう悲観することもないのではないか。

【写真】この記事の関連写真を見る(33枚)

 1996年のオリックスは、巨人との日本シリーズを4勝1敗で制して日本一に。前年の日本シリーズでヤクルトに屈したことをバネに雪辱した経緯があるからだ。

 当時のオリックスを率いたのは仰木彬監督(故人)。目まぐるしい選手交代は、ときに「仰木マジック」と呼ばれた。マジックのタネは「選手みんなが納得して潤う」ところにあった。日本一の翌日、仰木監督は日刊ゲンダイのインタビューに答えてこう言っている。

<例えば10勝10敗の投手は価値がない……勝ち星が先行せんと。負け数の多い投手は労力のムダ遣いや。だから労力をムダ遣いせず、いかに有効活用するか。限界以上のことをやらせたらいかん。選手は仕事をやらせてもらえれば喜ぶけれども、オリックスはベンチ入りメンバー25人、全員参加型や。もっと自分にやらせろという欲はだれもがもっている。ただ10勝10敗では給料は上がらん。選手は自分の名誉や家族の生活のためにやってるのやし、みんなで潤おういうこと。欲はほどほどに、や。選手の欲に任せると10勝10敗になり、逆に評価を下げる。結果が出ないことには、給料も上がらん。それでは、だれも納得しないやろ>

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3
    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  5. 5
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  1. 6
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 7
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  3. 8
    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

  4. 9
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  5. 10
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」