伊東純也がたった一人で日本を救う サウジ撃破の立役者は1G1Aどころか守備でも大貢献
負ければ、B組3位転落の可能性もあった首位サウジアラビアとの大一番。森保ジャパンは伊東の1ゴール・1アシストの活躍で2-0で快勝を収め、7大会連続のW杯出場に王手をかけた。伊東が国際Aマッチでゴールを決めた試合は8戦全勝だ。
「伊東はスピードだけに頼るのではなく、ゴールを決める技術も持っています。2点目のシュートにしても、クロスバーの上に飛ばないように注意を払い、力強く右足を振り抜きました。最終予選の日本の得点の大半に絡み、右サイドからの攻撃が日本の最大の武器となっています。これまで日本代表に技術の高い選手は数多くいましたが、技術もあって長い距離をドリブルでブチ抜くこともできる選手はいなかった。伊東は日本のニュータイプのスター選手と言っていいでしょう」(前出の六川氏)
伊東は試合後に「相手の左サイドが(攻撃の)ストロングポイントだったので(同じ右サイドの)酒井(宏樹)君と話し合いながら封じることができた」と満足そうに振り返った。
「サウジの攻撃を差配する背番号13の選手は、伊東の守備にてこずって決定機をつくれなかった。酒井が対応できなかった局面を伊東がカバーするケースも目立ち、守備の貢献度も素晴らしかった」