阪神・藤浪流出危機に加え…岡田氏と“ギクシャク”の西勇輝は「黒髪アピール」で巨人FA移籍も

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岡田監督再登板の波紋

 藤浪の去就は次期監督に内定した元監督の岡田彰布氏(64)も気になるところだろうが、今オフはもうひとり、流出が懸念されている投手がいる。

「今季、2度目のFA権を取得した西勇輝(31)です」とは、阪神OB。

「18年オフにオリックスから阪神入りした西勇は今年が4年契約の最終年。今季は9勝9敗ながら、防御率はリーグ2位の2.18。4年間で36勝をマークし、青柳と並ぶ先発の軸である右腕に対し、阪神は今季年俸の2億円を上回る大型複数年契約を用意しているという。しかし、ここにきて問題が浮上した。『岡田新監督』の誕生です」

 西勇と岡田氏はオリックス時代に選手、監督として同じ釜の飯を食った仲だが、球界では「2人の関係はイマイチ」ともっぱらだ。

「08年に菰野高からドラフト3位で入団した西勇は、岡田氏が10~12年にオリックスで監督を務めていた際に一軍に抜擢された。しかし、試合途中で強制的にブルペン入りさせられるなど、強権的な起用に不満を持っていた。岡田氏は西勇が阪神入りした際、『10勝13敗なんやろ? 10勝って13負けるんだったら、3勝0敗の投手の方がええやろ』と、獲得に否定的なコメントをするなど、両者の間にしこりがあるのは確か。まして入団以来、4年間監督を務めた矢野監督が今季限りで退任する。22日の甲子園での練習中には2人で20分以上にわたって話し込んだ。他球団へ移籍する可能性はあります」(同)

 気になる動きもある。

 西勇は約3週間の二軍調整を経て、17日の巨人戦(東京ドーム)に先発した。その際、トレードマークの茶髪を黒髪に染め直していた。

「試合は6回3失点で負け投手になったものの、今季の対巨人戦は4試合で2勝1敗、防御率0.90とキラーぶりを発揮。ネット裏では『黒髪にしたのは茶髪が禁止である巨人へのアピールか』との声も出ました」(パ球団関係者)

■浅野1位公言のウラ

 巨人はこの日、大塚球団副代表が、原監督も出席したスカウト会議後、「隠してもしょうがない」と、今秋ドラフト1位選手を“公表”。名前こそ伏せたものの、「将来性でいく。体は小さいけど、三拍子揃ってパンチ力もある」と、今夏の甲子園で3本塁打を放った香川・高松商のスラッガー、浅野翔吾(17)の指名を決定した。

「今季の負け越しが決定した巨人は、特に投手陣のコマ不足が深刻。現場からはドラフトで即戦力を望む声が噴出していた。浅野はそれなりの育成期間が必要。最重要課題となる来季のV奪回を考えれば、高校生野手を上位で指名している余裕はないはずです。それでも、浅野の1位指名を決定したということは、2年ぶりとなるFA選手獲得を中心に、大型補強に乗り出すということ。先発として計算が立つ西勇は喉から手が出るほど欲しい選手です」(球界関係者)

 この日、関西のラジオ番組でヤクルト戦の解説を務めた岡田氏は、リーグ屈指の投手力を前面に出した戦いをすることが予想される。

 藤浪、西勇のダブル流出は避けたいはずだが……。

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