阪神は藤浪晋太郎のポスティング容認も…“飼い殺し解放”のウラ側とメジャー挑戦の勝算

公開日: 更新日:

 縦縞のユニホームを着ての登板は、最後になるのか……。

 13日、阪神の藤浪晋太郎(28)がヤクルトとのCSファイナルステージ第2戦に先発。雨で40分弱の中断をはさんだものの、村上に2ランを浴びるなど、3回2失点で降板した。

【写真】この記事の関連写真を見る(16枚)

 その藤浪、阪神はポスティングを容認する方向で検討しているという。

 これまで多くの球団からトレードのオファーがあり、かねて環境を変えたがっていた本人にとって、まさに願ったりかなったりとなりそうだ。

 関係者によれば、阪神はかたくなに「ドラフト1位の選手が他球団で活躍されたら困る。育成失敗を公言しているようなもの」「ドラフト活動に支障が出る。大阪桐蔭の選手も取りづらくなる」などと、“飼い殺し”を続けてきた。結果、藤浪は高卒1年目の2013年から3年連続で2ケタ勝利を挙げながら、成績は右肩下がりで、19年からの2年間はわずか1勝。チーム内からは「持ち前の打撃力を生かすべく、打者に転向した方がいい」という声すら出たほどだった。

「球団内ではここにきて、他球団で活躍されるくらいなら、メジャーへ行ってもらった方がいい、という意見が出てきた。現役ドラフト導入で飼い殺しを避ける風潮や、チームの指揮官がかつて井川慶のポスティングを容認した岡田新監督に代わることも、追い風になりそうです」(阪神OB)

 その藤浪を巡ってメジャー関係者は、「パドレスなど複数球団が関心を持っている」という。3勝5敗、防御率3.38だった今季を含めて過去5年間でわずか12勝。制球難を懸念する声があるものの、8月以降は先発した7試合中6試合で「6回以上かつ自責点3以内」のクオリティースタートをマークするなど復活気配だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

  3. 3
    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

  4. 4
    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  1. 6
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

  2. 7
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  3. 8
    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

  4. 9
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  5. 10
    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ

    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ