オリックスが2年連続日本一へ早くも補強の気配…FA森友哉や近藤健介を調査の“危うさ”
■2014年オフは“40億円補強”も結果出ず
オリックスはソフトバンクと2厘差の2位に終わった2014年オフ、雪辱を期して大型補強に動いた。前アスレチックス3Aの中島裕之、日本ハムからFAになった小谷野栄一、DeNAと広島を自由契約になったブランコとバリントンらを獲得。総額40億円補強とも言われたものの、翌15年は5位に低迷、6月には森脇監督が途中休養している。日本ハムからFAで抑え投手の増井浩俊を獲得して臨んだ18年も4位に終わった。大型補強が必ずしも結果に結び付いていないのだ。オリックスOBの話。
「18年オフ、監督からGMに就任した福良(淳一)さんは、補強はむしろ若手の成長を妨げると判断。かつて在籍した日本ハムのチーム作りを参考に、ドラフトで獲得した高校生を中心に育成する方向に舵を切った。そうやって芽を出したのが2年連続2ケタ勝利の左腕・宮城大弥(21)や遊撃のレギュラーに定着した紅林弘太郎(20)。日本シリーズで中継ぎとして大活躍した宇田川優希(23)も、20年ドラフトの育成3位で獲得した選手です。他にもイキの良い生え抜きの若手がファームにいる。森だ近藤だと大型補強に走れば、彼らの活躍の場を奪うことになる。それは福良GMも承知していると思うのですが……」
今季のチーム総得点はリーグ4位の490。攻撃力を強化したい気持ちはわからなくもないが、大型補強はアダとなりかねないというのだ。