日本ハム“近藤健介抜き”に上がり目の予感 ソフトBが「6年30億円超」提示のバカバカしさ
「もともと、日本ハムは中堅やベテランの実力がピークを迎えつつあるタイミングでトレードやFAで放出してきた。たとえば12年オフは、当時4年連続で打率3割超をマークしていた糸井嘉男をトレードの弾にしたし、ダルビッシュ、田中賢介、有原航平、大谷翔平らの主力を海外へ送り出している。そうやって、あえてポジションに穴をあけることでチームの新陳代謝を繰り返してきましたから」
レギュラーが抜けることで、残った選手たち個々が穴を埋めよう、もしくはレギュラーを掴もうと目の色を変える。それが競争を生み、チームが活性化する。06年からの11年間で優勝5回、Aクラス9回のかつての黄金期は、活発な新陳代謝のたまものだ。
「近藤のいる外野は首位打者の松本剛、ドラ1の矢沢宏太、チーム一の俊足の五十幡亮汰らがいて、万波や今川もチャンスをうかがっている。攻撃力自体もメジャーから取ったドラフト3位の加藤豪将への期待は大きいし、プロ5年目の野村祐希もケガさえなければ3割近く打てるでしょう。清宮幸太郎は危機感をもっているし、場合によっては2年目の有薗が入ってくる余地も生まれる。近藤が抜ければ抜けたで、チーム全体がレベルアップする可能性すらあります」(前出のOB)
近藤がいなくなってむしろ打線に厚みが出るかもしれないというのだ。