オリオールズ藤浪晋太郎はポストシーズン戦力外危機…渡米1年目の地区Vから一転、何が?

公開日: 更新日:

 藤浪晋太郎(29)が所属するオリオールズは日本時間29日、レッドソックスを下して100勝目(59敗)に到達し、2014年以来9年ぶりの地区優勝を果たした。

 阪神時代も含めて初めて公式戦優勝の美酒に酔いしれた藤浪は「すごくラッキー。日本でもビールかけをしたことがなかったので」と喜びを口にした。10月のポストシーズンに向けて「少しでもチームに貢献できるように頑張りたい」と、登板を見据えたが、本人の状態とチーム事情を鑑みれば、短期決戦のメンバーに入れる保証はない。

 阪神から移籍したアスレチックスでは制球難から自滅。先発失格の烙印を押され、4試合に登板しただけで中継ぎに降格した。それでも、6月以降は3勝3敗、防御率3.26と調子を上げ、7月にオ軍にトレード移籍した。そのオ軍ではリリーフに定着し、28試合で2勝0敗、防御率4.88。9月に入って7戦連続無失点に抑えたが、直近7試合は防御率6.35と打ち込まれ、現地時間22日以降は登板していない。制球難(15四死球)は相変わらずで、ここまでセーブ失敗は3度記録している。

 地元紙などによれば、オ軍ハイド監督はポストシーズンではローテを4人で回す方針。肘の故障から復帰したばかりの左腕ミーンズらの先発投手をリリーフで起用し、藤浪はポストシーズンのロースターから外れる見込みだ。オ軍首脳陣は安定感に欠ける藤浪を短期決戦で起用するのはリスクが大き過ぎると判断したのだという。

 オ軍はポストシーズンの下馬評で、ブレーブス、ドジャースとともに世界一候補に挙げられている。仮にオ軍が世界一になっても、藤浪は出番がないままワールドチャンピオンリングだけを受けとることになりかねない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希「負傷者リスト入り」待ったなし…中5日登板やはり大失敗、投手コーチとの関係も微妙

  3. 3

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  4. 4

    巨人秋広↔ソフトBリチャード電撃トレードの舞台裏…“問題児交換”は巨人側から提案か

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  2. 7

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  4. 9

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  5. 10

    佐々木朗希「限界説」早くも浮上…案の定離脱、解説者まで《中5日では投げさせられない》と辛辣

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「餅」で尿意ストップ! 映画の途中にトイレで席を立ちたくないなら

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  4. 4

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  2. 7

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 8

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  4. 9

    自民にまた「政治とカネ」問題!太田房江氏に選挙買収疑惑、参院選公認めぐり大阪でグチャグチャ泥仕合

  5. 10

    イケイケ国民民主党に陰り? 埼玉・和光市議補選は玉木代表が応援も公認候補まさかの敗北