著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

前田健太はノルマ達成で3億円ボーナスゲット! シーズン終盤に目の色変える“選手の懐事情”

公開日: 更新日:

 メジャーリーガーの中には、契約書に「一定の数字」をクリアすれば自動的に契約が1年更新される、あるいは多額のボーナスが支給されるという条項を盛り込んでいる者が少なくない。

「一定の数字」は打者の場合は打席数、投手の場合は登板数かイニング数であることが多い。8月まで不調だった者は、この数字を何としてでもクリアするため、シーズン終盤に必死の働きを見せることが多い。今季その代表的なケースとなったのが前田健太(ツインズ)だ。

 マエケンの契約は基本給が300万ドル(4億5000万円)と低額で、先発登板数とイニング数に応じて多額のボーナスが支払われる出来高部分が大きい。今季はトミー・ジョン手術明けのため8月末時点の数字は3勝7敗、防御率4.67で、イニング数は78にすぎなかった。これでは最低限のボーナスしかゲットできない。そのため9月に入るとスプリットチェンジ、スライダー、フォーシームを以前にも増して丁寧に制球するようになり、先発登板数とイニング数を着実に増やし、4度目の先発となった9月19日の登板で目標としていた「20先発.100イニング」をクリア、230万ドル(3億4500万円)のボーナスを手にした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動