大谷の「42-42」は“クスリ抜き”での達成 パワーとスピード両立が示すとてつもない価値

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 カンセコとボンズはMLBがアナボリックステロイドやヒト成長ホルモンなど運動能力を向上させる薬物使用者を公表した「ミッチェル・リポート」に名前が載っているし、A・ロッドは現役時代と引退後に「愚かな行為だった」と薬物使用を認めている。つまり大谷はクスリ抜きで「42-42」を達成したメジャーで唯一の選手ということになる。

 メジャーは昨季からルールが変わり、野手が盗塁をしやすくなった。投手の牽制は1打席につき2回までに制限され、3回目は成功しなければボークになる。さらに一、二、三塁ベースの一辺が約7.6センチ大きくなり、塁間の距離が縮まった。結果として盗塁数は22年の2486から、昨季は3503と急増した。

 盗塁がしやすくなって40盗塁のハードルは下がったものの、本塁打数は別。投手のレベルは年々、上がっているし、クスリを使わずにパワーとスピードを両立させた大谷の価値はとてつもなく大きい。

  ◇  ◇  ◇

 そんな大谷に、26年WBC出場辞退の可能性が浮上している。周囲は「大谷で連覇」とかまびすしいが、いったなぜなのか。大谷が「絶対に避けたいこと」とは何なのか。

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