「カラー図解 戦争は戦術がすべて」木元寛明監修
軍事の世界には、過去の戦争から導き出された「戦いの原則」があるという。本書は、アメリカ陸軍が用いている9つの「戦いの原則」をもとに世界史に残る30の戦いを分析したガイドブック。
9つの戦いの原則とは「目標」「攻勢」「集中」「兵力の節用」「動機」「指揮の統一」「警戒」「奇襲」「簡明」。
「目標」の章では、1939年に満州国を実質支配する日本とモンゴルを実質支配するソ連との国境紛争だった軍事衝突「ノモンハン事件」や、ナポレオンのロシア遠征、西南の役などを取り上げ、双方の戦術とその後の結果を検証し、勝敗の分岐点を解説する。軍隊を「組織としての行動」ととらえれば、仕事や人生を勝利に導くための原則としても学ぶこと多し。
(宝島社 1000円+税)