大車輪CMで時の人…野末実さんが明かす当時の“驚愕ギャラ”
野坂昭如の「ソ・ソ・ソクラテスかプラトンか」、大橋巨泉の「ハッパフミフミ」、チャールズ・ブロンソンの「ウ~ン、マンダム」と今でも強く印象に残るテレビCMは多いが、68歳だった無名の野末実さん(80)がパリの凱旋門やロンドンの時計台をバックに大車輪を披露するセゾンカードのCMも忘れ難い。野末さん、今どうしているのか。
■キッカケは静岡放送のニュース番組
JR浜松駅からクルマで約40分。浜松市引佐町伊平は緑豊かな山村だ。野末さんの自宅はそこにある。
「ウチは江戸時代から代々、ここに住んどって、今はバアさんと息子夫婦、中3の孫の5人暮らしだに。まあ、上がってみてやぁ」
通されたのは日当たりがいい居間。ドンと置かれた40インチの大型テレビ脇のラックには、過去に野末さんが出演したテレビ番組のVHSビデオテープやDVDが30本以上並んでいる。
「最初にテレビに出たのはワタシが67歳(03年)の時の夏だけんが。静岡放送のニュース番組で“大車輪をする元気ジイさん”と紹介されての。すぐにNHKの静岡放送局、テレビ静岡が取材に来て、次の年の元日に静岡から生中継されることになっただに」