泣けるほど面白いと話題 「おっさんずラブ」大健闘のワケ
「ぶっちぎりで今クールナンバーワンのドラマ」とコラムニストの桧山珠美氏が太鼓判を押すのは、テレビ朝日系の深夜ドラマ「おっさんずラブ」(土曜23時15分~)だ。田中圭(33)主演、ヒロインに吉田鋼太郎(59)を掲げる異色の純愛コメディーなのだが、これが泣けるほど面白いともっぱらなのだ。
視聴率こそ第1話2.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)、2話4.2%、3話3.8%と「深夜帯でいうところの中の上」(民放キー局関係者)だが、SNSは「面白い」「ヤバい」といった好意的な書き込みで大盛り上がり。番組公式ツイッターのフォロワー数(10日夕時点)に至っては、今期全ドラマの中で「ブラックペアン」(TBS系、日曜21時)の16万1676、「花のち晴れ~花男 Next Season~」(同、火曜22時)の16万635に次ぐ、3番目(13万724)の支持率で大健闘を見せている。
昨今のドラマにありがちな漫画原作ではなく、完全オリジナル。モテない不動産の営業マン(田中)が突如、上司(吉田)とイケメンの後輩(林遣都)から愛の告白をされ、男だらけで三角関係を繰り広げるという一見バカげたストーリーなのだが、「笑いを狙ったものではなく、あくまで正統派の純愛をつくろうという制作側の意図があちこちに感じられます。キャラクターの設定ひとつとっても、男と女で描けば陳腐になる純愛を、男だけ、しかも中年と若者入り交じりのBL(ボーイズラブ)にしたことでピュアな部分を際立たせた。さらにいえば、性別を超えた人間愛に通じる奥深さも秘めています」(前出の桧山氏)。