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中川右介

1960年東京生まれ、早大第二文学部卒業。出版社「アルファベータ」代表取締役編集長を経て、歴史に新しい光をあてる独自の執筆スタイルでクラシック音楽、歌舞伎、映画など幅広い分野で執筆活動を行っている。近著は「月9 101のラブストーリー」(幻冬舎新書)、「SMAPと平成」(朝日新書)など。

「百万本のバラ」は激動の時代に複雑な生い立ちを持つ曲

公開日: 更新日:

 ロシア、ラトビア、ジョージアとさまざまな要素のある曲を日本人の加藤登紀子が歌ったことで「百万本のバラ」は、どこの国のものでもない歌、つまり「すべての国のひとの歌」になった。作詞、作曲、訳詞、歌唱と互いに会ったこともない人たちの才能が交ざり合い、作り手たちの誰も意図しない広がりを持つ。これぞ、音楽の力だ。

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