著者のコラム一覧
伊藤さとり映画パーソナリティー

映画コメンテーターとして映画舞台挨拶のMCやTVやラジオで映画紹介を始め、映画レビューを執筆。その他、TSUTAYA映画DJを25年にわたり務める。映画舞台挨拶や記者会見のMCもハリウッドメジャーから日本映画まで幅広く担当。レギュラーは「伊藤さとりと映画な仲間たち」俳優対談&監督対談番組(Youtube)他、東映チャンネル、ぴあ、スクリーン、シネマスクエア、otocotoなど。心理カウンセラーの資格から本を出版したり、心理テストをパンフレットや雑誌に掲載。映画賞審査員も。 →公式HP

公開40周年「E.T.」「少林寺」いま再びの名画の意義…昔から変わらぬ普遍的メッセージ

公開日: 更新日:

『E.T.』は、アカデミー賞では9部門にノミネート、ジョン・ウィリアムズによる名曲は作曲賞を受賞、その他、音響賞、音響効果編集賞、視覚効果賞も獲得。そんな本作も40周年を記念してアースデイの4月22日、一夜限りのトークショー付きの上映会を開催しました。

 登壇したうちのひとり、日本語吹替版でエリオットの声を務めた声優・浪川大輔さんは、「公開時、映画館に行って立ち見で最後まで観て、E.T.を乗せて自転車で空を飛ぶエリオットのマネもしました」と言い、今回のイベントに参加できたことも感慨深い様子でした。

 1982年当時は座席指定というシステムは存在せず、立ち見も可能、洋画に至っては吹替版は作られず、子どもたちも字幕で見るのが当たり前という時代でした。その後、浪川さんはVHS発売時に、テープを聞いたスピルバーグの意向でエリオットの吹替にキャスティングされ、吹替版は1988年に発売されました。

■時代を超えて夢を届ける名作『E.T.』


 実はこの名作も時代と共に少し修正が加えられ、『E.T.20周年アニバーサリー特別版』製作時には、映像技術の発展による修正だけでなく、世相を反映させたセリフや子どもへの配慮がなされたのです。具体的には自転車で逃げるエリオットたちを追う警察官が持っている銃をトランシーバーに変更したり、子どもに向けてライフルを構えようとする警察官のシーンをカット、さらにはアメリカ同時多発テロを受けて「テロリスト」というセリフを「ヒッピー」に変更しています。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」