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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

「アイツ呼ぼうぜ」 笑い飯・西田がストイックに男臭い笑いを追及する理由

公開日: 更新日:

 そうして「M-1」決勝進出を果たしたが、なかなか優勝はできなかった。当時の心境を西田はこう振り返っている。

「何回も出ていると『また、こいつら出てるんや』になります。そうなると、自ずと次に出てくる感情が『もう、エエんちゃうの……』なんです。飽きられることなく『もう、エエんちゃうの……』をかき消す。それには去年の自分らに圧倒的に勝つしかない」(東洋経済新報社「東洋経済ONLINE」23年7月16日)

 そんな西田は今も大喜利、モノマネ、ギャグ、モノボケ……と幅広いお笑い力を競う「千原ジュニアの座王」(関西テレビ)で、「座王の鬼」の異名を持つ絶対的王者として君臨し続けている。今年3月8日の放送で「今年もう私、50なんですよ。だから『座王』に出れんのも、まぁ、あと10年かなと思って」と宣言すると、共演者たちに「もうええって!」とツッコまれていた。

 そうやって戦い続ける理由を西田はこう語っている。

千鳥とか麒麟とかが『面白いことするからアイツ呼ぼうぜ』(の中)に入ってないのが嫌。ああいう場所で見せとかんとな」(テレビ東京系「あちこちオードリー」22年12月7日)

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