前田日明氏のセクハラ差別発言で浮き彫り…深夜番組でも“配慮のない過激さ”は許されない
また番組では、グラドル界隈のトピックスとして「ケツがこんなに大きい女の子が流行ってきてるんですけど、ちょっと日本人的にはね……なんかもう、牛かカバみたいでね」と前田氏に振られると、「いわゆる安産型じゃないですけど、お尻がデカい人は昔から人気あるじゃないですか」と返す劇団ひとりに、「そんなレベルじゃないんですよ。もう、ホッテントット。こんなケツ」と答えた前田氏。例えとして使ったホッテントットというアフリカ民族の蔑称が、差別用語と指摘されたのだ。
■差別用語を誘発する過激なフリートーク
だが、ホッテントットに関して、ネットでは<差別用語を完璧に認識している人はどれくらいいるのでしょうか。私は恥ずかしながら全く知りませんでした><こうしてわざわざ報道する方が差別を助長するような気がする>など、そもそも差別用語として認識していないという声が少なくない。劇団ひとりも<生放送だから放送事故あるよ>と事前に話しており、こうした事態が起こることをある程度想定していたように思われる。
「故・立川談志さんをはじめ、昔は放送禁止スレスレの過激な発言をするタレントに熱狂する視聴者がいましたし、かつて『11PM(1965〜1990年)』や『トゥナイト(1980〜1994年)』『ギルガメッシュナイト(1991〜1998年)』といった深夜番組で今なら女性蔑視に当たるような話や、女性が裸になるシーンがバンバン放送されていて、大人はおろか10代の男子も夢中になって見ていたものです。テレビがつまらなくなったと言われて久しい中、深夜に生放送で実験的なことをやろうとして過激なフリートークが売りの前田さんを起用したのでしょうが、もはやテレビでこうした内容のものを放送すること自体無理があったのでしょう」(スポーツ紙記者)