腎臓のトラブルかも…尿の「泡」と「色」で病気を見つける

公開日: 更新日:

 腎臓の働きを調べる指標として、最近は、クレアチニン値と年齢・性別から計算する「eGFR」(推算糸球体濾過量)が重要とされ、尿蛋白は軽視されている傾向があるという。

「『eGFR』もいいのですが、もっと尿蛋白を重視すべきです。尿に蛋白が漏れ始めているということは、腎臓に何らかの異変が起きている可能性がある証拠です。健康診断などで、蛋白が出ていると言われても、そのまま放置する人が非常に多い。痛くもかゆくもありませんし、見た目も大きな異常はないため、〈この程度なら平気だろう〉と甘く考えているのです。そのまま放っておくと、腎機能がどんどん悪化する可能性があるので、もっと注意すべきです」

 蛋白の漏れを意識するためにも、泡のチェックは大切なのだ。

■赤、褐色、白…それぞれ症状が違う

 尿の「色」にも注意したい。真っ赤な尿はもちろん、コーラのような褐色の尿が出る場合、医師の診察を受けた方がいい。いわゆる血尿だ。

「尿は体液を調整する役割もあるので、水分が足りていなければ濃い色になりますし、水分が十分に満たされれば希釈された透明な尿になります。また、激しい運動をした後などに血中から筋肉の成分が混ざり込み、赤や褐色の尿が出るケースもあります。普段から尿の色をチェックしておき、安静にしている状態でいつもとは違う赤色や褐色の尿が出たら、注意する。腎臓に炎症があるケースだけでなく、膀胱がん、膀胱炎、尿路結石といった尿の経路に問題があるケースも多い」

 白っぽく濁った尿が続く時は、感染症にかかっていたり、蛋白が漏れている可能性があるという。

 漫然と小便をしているだけでは、病気を見逃しかねないのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる