がんと共生する時代がそこに 転移は「心臓ホルモン」で防げる

公開日: 更新日:

 肺や乳腺など、あらゆる臓器にがんができるのに、なぜ心臓にはがんができないのか? がんに関心のある人なら、一度はこんな疑問を抱いたことがあるはずだ。そのメカニズムを解明し、がん転移の予防に役立てようとしているのが、国立循環器病研究センター研究所(大阪・吹田市)の野尻崇・生化学部ペプチド創薬研究室長だ。カギを握るのは心臓から分泌されるホルモンである「心房性ナトリウム利尿ペプチド」(ANP)。その血管保護作用に目をつけ、さまざまな種類のがん転移の予防・抑制につなげようというのだ。野尻室長に聞いた。

「ANPとは主として心臓の心房で合成・貯蓄され、血液中に分泌されるホルモンのこと。水とナトリウムをおしっことして排泄し、血管を拡張するなど血圧や体液を調整する働きがあります」

 ANPは寒川賢治氏(同研究所所長)ら日本人研究者が発見。1995年から急性心不全の薬(商品名ハンプ)など心臓病の薬として広く使われている。

 このANPにがん転移を防ぐ働きがあるというのは驚きだが、わかったのは偶然からだという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  3. 3

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  4. 4

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  5. 5

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  1. 6

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  2. 7

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  3. 8

    女優・佐久間良子さんは86歳でも「病気ひとつないわ」 気晴らしはママ友5人と月1回の麻雀

  4. 9

    カンニング竹山がフジテレビ関与の疑惑を否定も…落語家・立川雲水が「後輩が女を20人集めて…」と暴露

  5. 10

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場