がんと診断されて納得いく治療を受けるために必要なこと
俺は末期がんなのか?がんで有名な病院に移るべきか? でも、また最初から検査し直しになるのか……。膵臓がんは助からないって言うじゃないか。俺は死ぬのか? 抗がん剤は本当に効くのか?
帰宅したGさんは、夜になって奥さんに打ち明けました。その際、まだ聞きたいことがたくさんあることに気づきました。病気のこと、入院期間のこと、治る可能性はあるのか、会社は辞めないといけないのか……。
GさんはC病院の相談室に電話をかけ、後日、奥さんと一緒に担当医に再度説明してもらうこととしました。
セカンドオピニオンで来院された作家のHさん(68歳・男性)は、F病院消化器外科でさまざまな検査を受けた後、こう言われたそうです。
「胆のうがんでしょう。糖尿病がありますし、年齢からみても手術は危険を伴います。副作用の少ない抗がん剤の治療を勧めます」
Hさんは抗がん剤を内服していました。ところが、本人の解釈では「副作用の少ない抗がん剤の治療を勧めるということは、がんはそれほど進んでいない。副作用の少ない抗がん剤で治るのだと思っていた」というのです。