がん“ステージ3”が“ステージ4”より不安が強い3つの理由

公開日: 更新日:

 監修を行った京都府立医科大学呼吸器内科学・高山浩一教授が言う。

「推論だが、ひとつは治療内容がある。薬物療法になるステージ4は大きく分けて、従来の抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤の3つの薬を使う。分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤は、従来の抗がん剤より副作用が軽く、治療がしやすい」

■医者のスタンスの違いでも差が

 ところがステージ3では、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤が適用されない場合がほとんどで、一般的に従来の抗がん剤と放射線治療。抗がん剤は副作用が強く、放射線は、たとえば肺がんでは肺だけでなく食道にもダメージを与え、痛みが出てきて食べ物や水分がのみ込みづらくなる。つまり、治療全体の副作用が強い。

「医者のスタンスの違いも考えられる。ステージ4は根治できないが、できる限り今の生活を維持できるように考え、医者が手加減しながら治療を行う。しかしステージ3は、数は少ないものの根治の可能性もある。少々副作用が出ても〝患者さん頑張りましょう〟となりがち。治療の毒性が強い上に、医者が手を緩めない。患者さんにはとてもつらい治療時期になり、大きなストレスになるのではないか」(高山教授)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり